中部ホリー販売株式会社
代表取締役 三浦寛司 様

管理職研修でリーダーの意識がガラリと変わりました
中部ホリー販売株式会社
代表取締役 三浦 寛司様

私どもの仕事をひと言で表すと「安全な足場を組む仕事」です。東海エリアを中心に、建設現場に安全な足場を組み立て、工事完了後に撤去するのが役割です。

建設業は「地図に残る仕事」と言われますが、私たちの組んだ足場は地図には残らない裏方の仕事です。しかし、どんな建設現場の高所作業も足場がなければ成り立たない。お施主さんは、足場が撤去されると「ああ~、スッキリした」と喜ばれます。仮設足場という裏方ですから仕方のないことですが、ちょっと寂しいですね。でも、建設にはなくてはならない重要な仕事だとの自負はあります。

【中部ホリー販売の「品質方針」】は、「安全性・作業性・見栄えの優れた足場を、納期どおりに優れたマナーで提供することによりお客様の繁栄に貢献する」と定めていますが、これを伝わりやすくするために、イラスト化もしました。裏方である足場組みがどのように工務店様や施主様に貢献するのかがわかるようになっています。 実は、このイラスト制作の際も、酒井先生にイラストレーターさんを紹介していただいたんです。

今から30年ほど前だったと思います。事業継承のタイミングで、当時の東海総研のビジネススクールに参加しました。3か月間、月曜から金曜、朝から夕方まで講義を受け、その中である日酒井先生が講師として登壇されました。ざっくばらんな方で、私と年齢も近かったことから、何度か食事にお誘いしたりで、当時はよく愚痴を聞いてもらったような記憶があります(笑)
その後も度々単発のコンサルティングをお願いしたり、相談に乗ってもらったりしていました。2019年に「100研」(100年続く経営承継研究会)に参加して、その後、幹部社員とともにリーダーシップ研修をお願いするようになりました。

リーダーシップ研修を通じて、管理職の考え方も変わってきたと感じています。ボス型リーダーから「調和型」のリーダーへとシフトしたといった感じです。

酒井先生から「今まで三浦社長から、社員についての話を聞いたことがなかった。リーダーシップ研修以降は、社員一人一人の個性を活かしたい、この人は頑張っているからなどの話題が出るようになった」と言われました。私も意識が変わったんですね。

会社としても、後継者の育成を考えなければならない時期に来ています。ビジョンの達成は自分一人ではできないので、社員さんを巻き込んでやっていきたい、ともに会社を発展させていきたいと考えていますし、リーダーには、自発的に会社を支えていってほしいと思っています。 リーダーシップ研修は1年で終了ですが、このあとも酒井先生にはお世話になる予定でいます。

実践に基づいたアドバイスが多く、ドラえもんのように引き出しが豊富です。的確なアドバイスをいただけるだけでなく、ときには厳しい指摘をしてくれることもあります。

先生とはいえ、年齢も近く、気さくでざっくばらんに話せる関係です。
毎週発行されるメールマガジンも、内容が分かりやすく面白いので楽しみにしています。

私はこの事業を継承する前は、全く違った仕事をしていました。建設業界はこれまでとは全く違った環境だったので驚くことも多かったです。
事業を継承した際に、「当社はハウスメーカー志向で進めていく」と決め、足場の品質に加え、礼儀や挨拶、マナーを大切にしてきました。

現在、建設業界は我々の仮設足場も含めて人手不足の状況にあります。その中で、安定して安全な足場を提供し続けることが、これからの我が社の使命です。職人さんの労働環境や処遇を改善し、彼らにチカラを発揮していただくことが大切だと思います。

また、経営理念も見直し、「喜びの創造」お役立ちを成長に繋げ、喜びを創造しよう
としました。
基本的な考え方は変えていませんが、
 お客様、ともに働く仲間にお役立ちし喜んでいただく
 そのお役立ちが自らの成長に、その喜びが自身、家族の喜びに繋がる
と「お役立ち」をキーワードに据えました。
この理念を実践することで、社員とともに成長する喜びを分かち合いたいですね。

新規事業として「遮熱改修工事」もスタートしました。屋根の上に遮熱シートを施工することにより、太陽からの熱を反射し、屋内の暑さ対策を行う工事です。
地球沸騰化と言われる状況に対して労働環境改善、省エネの実現にお役立ちをしていきます。

https://c-hory.co.jp/

カリスマ創業者の娘婿として後継者となられた三浦社長。ご苦労も多かった分、苦楽を共にした社員と、足場を組み立てる外注先の職人へのリスペクトがとても強い、温かい社長です。安全第一を貫きながら新規ビジネスに果敢に挑戦する姿勢に、いつも学ばせて頂いています。