株式会社 マルイリフードサプライ
代表取締役 寺岡弘泰 様



事業内容について
― 御社の事業内容について教えてください。
当社は水産業を基盤に、卸売・加工・冷蔵倉庫業・飲食事業・販売を手掛けています。創業は大正時代で、祖父が佃煮やかまぼこ、伊達巻を製造・販売する丸入寺岡商店を立ち上げました。その後、父や母が事業を引き継ぎ、私で4代目となります。
酒井先生との出会い
― 酒井先生とはどのように出会われたのですか?
知人の会社の社名がかっこよく変更されたので、「どこで作ったんですか?」と問い合わせて、東海総研を紹介されました。その時、東海総研にいらっしゃった酒井先生と出会いました。
社名を変えるだけではなく、企業アイデンティティ(CI)を考えなくてはいけないとアドバイスを受けて、マルイリフードサプライに社名を変更して、同時に企業理念も作ることになりました。その際にも酒井先生に経営理念作成の手伝いをして頂きました。
また、そのタイミングで「経営発表会」を始めました。当時では珍しい取り組みで、今でも地域で実施している会社は少ないと思います。最初は各部門で経営計画を立てるのに苦労しましたが、5年、10年と続けるうちに振り返ると「やってきてよかった」と実感しています。今の自分たちを作っているのはこれだなと思います。今でも作成は大変ですけどね。


酒井先生について
― 酒井先生の印象をお聞かせください。
私は他のコンサルタントを知らないので誰かと比較したことはないのですが、特に酒井先生以外の人と付き合いたいとも思いません。酒井先生のスタンスが好きなんです。
CIを進めていた頃のメンバーも、今では60歳前後になりますが、当時からの信頼関係は続いています。酒井先生は常に寄り添ってくださって、名前を呼んで、横に座って話をしてくれる。とても穏やかで安心感のある方です。
私も20年以上、幹部とともに歩んできて彼らを信頼しています。その彼らも酒井先生への信頼を感じていて、何かあればお願いしたいという気持ちを持っています。酒井先生とは信頼関係と周囲の納得感があり、当社の変遷を理解し続けてくれている点もありがたいですね。
オンライン研修について
― 酒井先生のオンライン研修について教えてください。
コロナ禍をきっかけに、酒井先生のオンライン15分動画研修を受講しました。コロナの時期に「今何ができるか」と考え、社員向けの研修を実施しようと決めました。酒井先生に相談して、ちょうど先生がオンライン動画研修を準備なさっていたこともあり、すぐに取り入れました。
全員が同じ研修を受けることで共通の認識、下地ができたことが良かったと思います。
もともと勉強が苦手な社員も多かったため、これまで研修にはあまり力を入れていませんでした。しかし、オンライン動画研修は部署ごとに5人ずつ参加する形にしたことで、受け入れやすくなりました。
また、レポートを書く事が苦手な社員もいましたが、酒井先生がそれをきちんと読み、直筆でフィードバックをくれる。この温かさがすごいと思いました。
研修内容の浸透や効果は正直未知数ですが、10の学びの中で1つでも響けばいいと考えています。
100周年を迎えての展望

― これからの御社の展望についてお聞かせください。
100周年を迎え、これからやらなければいけないことばかりです。この節目を機に、若い世代へ事業を託していくことが重要だと考えています。
今後3年間でロードマップを描き、方向性を明確にした上で、事業を次の世代へ引き継いでいくつもりです。特に、B2C(一般消費者向け)の事業に注力し、ブランド価値を高めたいと考えています。B2Cで盛り上がった商品やサービスを、B2B(企業向け)につなげ押し上げていく戦略です。
また、人財の確保も重要な課題です。社員が流出しないよう、しっかりとした筋の通った会社にする必要があります。「ここで働いてよかった」と社員に思ってもらえる会社を目指したいです。
そのために、インナーブランディングとアウターブランディングを強化し、「成長と分配の好循環」を掲げています。これを軸に、3年から5年のスパンでしっかりと集中して取り組んでいくつもりです。その軸づくりや人財育成面で酒井先生のお力をお借りしたいと思っています。
―ありがとうございました!
株式会社 マルイリフードサプライ
(株)マルイリフードサプライ様は、徹底した衛生管理と丁寧な製品加工力で高く評価されている冷凍鮮魚加工卸です。今回、寺岡社長が「自分たちが作った味だ!」と胸を張る漬け魚を独自開発。今後はその商品を核とした『丸入商店』ブランドでのB2C市場の開拓にも力を入れていきます。創業100周年を機にどこまで成長するのかとても楽しみです。

本社エントランスに浮かぶ、大きなマグロのディスプレイ