濃尾電機株式会社
代表取締役社長 中島浩貴 様
濃尾機電株式会社
代表取締役社長 石川圭司 様



事業内容について
― 御社の事業について教えてください。
中島社長:
日立製作所の総合特約店として、空調機器・産業機器、昇降機器を中心とした製品の卸売りと工事、メンテナンスなどを行っています。メンテナンスはグループ会社の濃尾エンジニアリングが担当しています。
濃尾電機、濃尾機電、両社とも業務内容は同じで、管轄する地域が違います。
濃尾電機は岐阜県、濃尾機電は愛知県です。
濃尾機電は、もとは濃尾電機の名古屋支店で、分社化したという経緯です。


酒井先生との出会い
― 酒井先生との出会いは?
中島社長:
濃尾グループの会長が、岐阜の商工会議所主催の講演会に登壇した酒井先生のお話しを聴いたのが2年ほど前です。
ちょうど私が社長になった時期で、社員教育について考えていたところでした。
会長から「いい話を聴いたよ」と、資料をもらって、問い合わせをしたことがきっかけです。
当時は、新入社員研修などは行っていましたが、管理職に対する研修がなかったのです。
時代が変わっていく中で、管理職も時代に合わせて研修をしていかないといけない。
部下の育成をしていくにも、研修をしないと、今の若い人にどう接していいかわからないでしょう。
そこで酒井先生に、岐阜と名古屋と合同で、部長クラスに管理職研修をお願いしました。
さらに、5か年プロジェクトとして、2030年ビジョンの策定のお手伝いをいただきました。
すでに、ビジョンは作り終えて社内で展開しています。
研修やビジョン策定を実践しての変化
― その後、どのような変化がありましたか?
中島社長:
部長たちは、上司の背中を見て育ってきた世代です。
部下をケアする場合、彼らが何を考えていて、どう接していくのがいいか、何が今の若い人たちにとってベストなのか、そういったことをわかりやすく教えてもらいました。
また、ビジョンの策定の際には、酒井先生が、ビジョンに関してポジティブに語ってくださいました。我々もポジティブな思考をもって5年間取り組むことができると確信しています。
管理職が中心メンバーでしたが、場を和ます空気を作ってもらいながら、我々の意見をしっかりくみ取った後に、それを具現化してくださいました。それがとてもよかったと思います。


石川社長:
名古屋は、これから5年先を考えていく55歳以下の部長職を選任しました。
5年後に自分たちが中心となって会社をけん引していく世代です。
しかし、これまであまり研修も受けてきていない、自分たちが前向きに発信していくという育ち方をしてきていないメンバーです。
それでも先生は、我々の意見を尊重してくださって、自分が作ったものでないと力強く進めていけないからと、シーンとした時間があっても、辛抱強く皆の答えが出るまで待ってくださいました。
先生が私たちの意見を引き出してくださるのですが、意見が出ないときは、和ましたり、意見が出やすい雰囲気を作ってくださいました。
将来、未来への展望
― 今後の展望について教えてください。
中島社長:
我々は岐阜県と愛知県を拠点にしていますが、地域にどれだけ貢献できるか、そのために何ができるかを常に考えています。
DXなど新しい時代になって、われわれができる部分を増やしていかないと貢献できません。短期ではなく、中期的に、何をやっていくかをしっかりと示して向かっていくというのは非常に大事だと思います。明確に新しいことをやっていくと決め、そういったことを盛り込んで中期計画を作ることができたので、目標に向かって進んでいきたいと考えています。
更に、若手の意見をアンケートというカタチで吸い上げました。社員が思っていることを聴きながら、会社全体で創り上げていきたい、今いる社員と一緒に会社をもっと成長させていきたいという思いでいます。
また、グループ間で共有していく、方向性を同じくして、お互いが同じところを向いていくことを目指しています。
石川社長:
これから人材も変化する中で、これまで上が決めて下が従うといった図式でした。今回部長職が、自分たちの意見を出したことが会社の指針となりました。これから彼らと意見を出し合い、経営層と話をしながらより良いものを決めていく。そういうカタチに初めてなっていくと期待しています。
白地の中で、みんなでピースを埋めていたやり方が斬新でした。これまで、将来どうしていくかの課題を一緒に考えることはなかったので、それは大きな変化です。今後に期待しています。
―ありがとうございました!

濃尾電機株式会社
濃尾機電株式会社
濃尾電機(株)様は岐阜地区、濃尾機電(株)様は名古屋地区の日立特約店として大変有名な会社です。システム提案からアフターサービスまで一貫したサポートを行うNOUBIスタイルが強みです。お客様が直面しているGXなどの課題に、提案力、技術力で選ばれ続ける会社を目指しています。社内行事も多く、両社ともベテラン社員から若い社員まで大変明るい社風で、それがお客様から選ばれ続ける強みになっています。
ビジョンは別々に作成しました。業務内容は似ていてもそれぞれの個性を活かしたワクワクするあるべき姿が描けたと思います。