vol.374『自分が元気になるお金の使い方』

2020/02/07

 V字研メルマガ

 1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.374

          by V字経営研究所 代表 酒井英之

 

『自分が元気になるお金の使い方』

 

コロナウイルスの影響、心配ですね。
出張で大阪によく行くのですが、
例年なら、この時期は受験と重なって
予約を入れるのが難しい時期です。

 

ところが今年はガラガラで、
2割引のバーゲンセール状態。
中国人の旅行客が減っているからですが、
中国国内の工場も操業を停めているといいます。
これから景気への影響が心配ですね。

 

そんな中、武漢に住む邦人が、
チャーター機で帰国しています。
問題はその受け入れ先で、
一旦ホテルや船舶内に停めおいて、
健康が確認されてから家に返す手続きが行われています。

 

そのホテルが、千葉県の勝浦にある ホテル三日月。
従業員に感染するリスクがあるため、
ほとんどのホテルが難色を示す中、
経営理念の「人の輪が人の和に」の精神を発揮すべきだと
若き社長が決断したようです。
https://www.fnn.jp/posts/00050098HDK/202002031730_kazukisugiyama_HDK

 

素晴らしいですね。
誰もができないことを率先して引き受ける姿は、
本当にありがたく、まさに神対応です。

 

こんなホテル三日月の姿勢に感動しながら、
河合電器製作所の佐久社長に教えていただいた
『自分が元気になるお金の使い方』を思い出しました。

 

同社は厚生労働省主催
「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰
~魅力ある成長企業賞~」を受賞していますが、
佐久社長は社員に独特の家計簿の付け方を推奨しています。

 

まず家計簿をつける時に、
お金の使い道を次の5つのカテゴリーに分類します。

 

①消費
②投資
③心の喜び
④応援・貢献
⑤その他

 

例えば人参を買う時、スーパーに
地元の人参と他のエリアの人参があったとします。
値段は他のエリアの方が安いです。
そこで値段が安いからと、他のエリアの方を選んだときは、
これは「①消費」に分類します。

 

一方、値段は少々高いが、
地元産だから応援する気持ちでそれを買ったら
「④応援・貢献」に分類します。

 

孫の喜ぶ顔が見たくて、
考えておもちゃを選んでプレゼントしたら、
それは「③心の喜び」に分類します。

 

おもちゃなら何でもいいだろうと、
適当に買うだけなら、それは「①消費」です。

 

こうしてお金の使い道を分類し、
「①消費」ではなく「④応援・貢献」や
「②心の喜び」の割合を多くするよう心がけていくことで、
自分の幸せ度が変わってくるのです。

 

確かに、コンビニで募金すると
気持ちよく一日が送れますよね。
「③心の喜び」や「④応援・貢献」が増えたら
自分の中に良質なエネルギーが貯まります。
そうすることで、日々幸福に暮らせるようになるのです。

 

ホテル三日月の勇気ある行動に共感した人は大勢いるでしょう。
そして、穏やかな日常が戻ったら
三日月に泊まってみたいと思った人も少なくないでしょう。
これは佐久社長の家計簿分類の「④応援・貢献」消費ですね。

 

私は一度、三日月に泊まったことがあります。
とにかく、でっかくて、眺めが良くて、
そのスケール感に圧倒されました。
おじいちゃんから子供まで三世代で行くと、
大変素晴らしい思い出が作れる最高の環境でした。
http://www.mikazuki.co.jp/ryugu/ryugu/

 

今後、景気の悪化が懸念されますが、
嘆いていても始まりません。
そんなときこそ「③心の喜び」「④応援・貢献」を増やして
自分の中に良質なエネルギーを貯めましょう。
そして、難局を乗り切りましょう!