第7期 第1例会 2025年4月16日(水)株式会社テクノア様(岐阜県岐阜市)
美しいサイクルを回す
第7期無敵経営研究会の第1例会では岐阜市の(株)テクノア様を訪問。
山﨑耕治社長の講演を拝聴した後、社内見学をさせていただきました。
同社は中小製造業向けの生産管理システムを開発、提供しているソフトハウスです。
同社の「TECHS(テックス)シリーズ」は中小製造業生産管理ソフトとしてシェアNo.1であり、導入後の手厚いサポートでお客様からの信頼の篤い会社です。

そんな同社で見かけたのがとっても美しいサイクル。
「社員が幸せに働ける環境を構築
→社員が幸せを感じ長く働く
→税金のかからない資産の蓄積
→お客様に良いサービスを提供
→お客様から感謝の言葉
→精神的に満たされる
→継続により企業が成長
→経済的にも豊かになる
→再び社員が幸せに働ける環境を構築」

このサイクルを同社では
「税金のかからない資産を蓄積するサイクル」と呼んでいます。
税金のかからない資産とは社員一人ひとりの
キャリア(経験)とかノウハウ(知見)のこと。
それらが積み重なることで、お客様に喜んでいただくサービスができ、企業価値が上がり続けるのです。
この起点の基点は「社員が幸せに働ける環境を構築」。
そのために、「これだけはやらない」を決めています。
① 下請け仕事をしない
② 人材派遣業はやらない
やらないことを決めるということは、安易に稼げる道を捨て、厳しい道を選ぶ覚悟をもって経営することです。
さらに教育方針を明確にしています。
それは「才徳兼備」。
才と徳、両方を積んでいくということです。
IT業界はとかく「才」を持った人が活躍する業界です。
が、同社は創業者が若い頃に大病をされ、そのときに
「一度きりの人生。貴重な時間を費やすに値する仕事をする」
「命を削りながら働いている」と悟ったといいます。
よって、数字を目的としない
「縁のあった企業や人々を幸せにする経営」という
単純ですがとっても力強い理念経営を進めています。

そんな会社が社員も大好きなのでしょう。
廊下はサンクスレターが所狭しと貼られていて、社員総出で大運動会が開かれたり会社でウエディングパーティまで開いています。
(株)テクノアはまさに理念型経営のお手本となりえるIT企業でした。

山崎社長はじめテクノア関係者の皆様、
ご参加くださった研究会員の皆様、ありがとうございました。


