vol.347『仕事の効率化にAIを活用していますか?』

2019/06/20

V字研メルマガ 

 1回3分「ヘコタレをチカラに」vol.347

 by V字経営研究所 代表 酒井英之

コラム『仕事の効率化にAIを活用していますか?』

おはようございます。梅雨の晴れ間が続いていますね。

さて、最近の AI の進歩は目覚ましいものがあります。

先日クライアントで社員アンケート実施してしました。
社員数が100人を超える規模の大きなアンケートでしたので
フリーアンサーの集計が大変な作業になると予想されました。

が、担当者が音声入力機能を使って処理したところ、
短時間で集計表を作成することができました。

興味のある方は、是非以下のサイトから
音声入力を試してみてください
https://www.google.co.jp/intl/ja/docs/about/
(新しいドキュメントを作成→ツール→音声入力)

このようにAI を使ったオペレーション業務の効率化は
今後ますます進むと思われます。

仕事は極端に2つに分けますと、
「イノベーション」と「オペレーション」になります。

割合は「オペレーション」が95%、
「イノベーション」が5%程度だと言われています。

オペレーションはいわゆるルーチンワークで、
アウトプットが業務時間量に比例する仕事を言います。

一方、イノベーションは新しい何かを生み出す仕事で
こちらはかかった時間などは 関係ありません。
短時間でできることもありますが、
多くの場合、想定外の問題が次々発生して
世に売り出せるまで、想定より長い時間を要します。

そのため イノベーションは大変な金食い虫でして、
成果が出ないと社内は、「イノベーションなんか
やめてしまえ」の大合唱となります。

しかしそこでやめてしまうと
将来の我が社を支える大黒柱が育ちません。

よってイノベーションを生み出すには
次のような対策をする必要があります。

1)イノベーション部門を社長直轄事業にして、
  「やめてしまえ」と言われない環境におく

2)担当者を短期の人事考課の対象から外し、
  結果は伴わなくてもマイナスの評価としない

3)イノベーションが起きるまでオペレーション部門が
  それを支えるのだと知らせ、オペレーション部門は
  生産性の向上に努める

このうちオペレーション部門の生産性向上に関しては、
冒頭でお伝えした音声入力を始め、
AI や IoT を活用し、手間のかかっていた作業を
短縮化・自動化することが肝要かと思います。

先日私はイタリアでの企業視察研修会に参加してきましたが
配布された資料は全て英語で書かれていました。

恥ずかしながら私は英語ができません。
現場では同時通訳者のおかげで学ぶことができましたが、
日本に帰って学んだことを振り返る時には
どうしても英文の資料を読む必要があります。

そこにストレスを感じていましたが、
こちらも先ほどと同じ Google のサイトで
あっという間に簡単に無料で翻訳することができました。
音声入力と合わせて大変感激をしました。
https://www.google.co.jp/intl/ja/docs/about/
(新しいドキュメントを作成→ツール→ドキュメントを翻訳)

会社のオペレーション業務の生産性を上げることは、
イノベーション業務に必要な時間と資金を生み出し、
ワクワクする未来事業の芽を育てることです。

AIや IoTは、使ってみると驚きと感激の連続です。
どこまで業務をラクに楽しく効率化できるか、
挑戦してみてはいかがでしょうか?