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vol.485『クイズです。どっちの方が生産性が高いでしょう?』

2022.09.30

V字研メルマガ

 1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.485

          by V字経営研究所 代表 酒井英之

 

『クイズです。どっちの方が生産性が高いでしょう?』

 

株安に円安が続いていますね。
原油価格が下降傾向とはいえ、
円安の影響でわが国の物価は高止まりしたものです。

 

そんな中、企業が成長発展し続ける道は
生産性を上げ続ける以外ありません。

 

そのためには、DXの活用は待ったなしです。
が、 そんな技術に頼らずとも、
生産性を20%近く上げている事例を、
先日訪問した会社の社長に教えていただきました。

 

例えば、こんなシーンを想像してみてください。

 

作業員2人が、倉庫の棚に積んである
人が持てるサイズのダンボール10個を、
10m離れた台車の上に手で移します。

 

このとき2つの方法が考えられます。
方法Aは、2人がそれぞれダンボールを抱えて歩き、
10m離れた台車の上に乗せます。

 

方法Bは、火事の時のバケツリレーのやり方です。
ダンボールが置かれている棚に一人が立ち、
もう一人が台車の近くに立ちます。
そして棚の近くの一人が5mの所でまで持ってきて、
もう一人の人に手渡しします。
受け取った人は、5m歩いてそれを台車に乗せます。

 

さてこの方法Aと方法B。
あなたは、どちらの方が速いと思いますか?

 

社長は、これを比較映像で見せてくれました。
同じ画面の左側で方法A、右側で方法Bの映像が流れます。
こうすればどちらが早く終わるか、一目瞭然です。

 

結果は、方法Aでした。
方法Aが方法Bに比べて10%以上時間が短かったのです。

 

私は驚きました。
歩く距離が長い方法Aの方が、
生産性が高かったのです。

 

しかし計算してみて、
この考え方が間違っていたことに気が付きました。

 

方法Aは、一個のダンボールを運ぶ時に、
一人が10mの距離を往復するので、1回で20m歩きます。
2人で10個を運びますから、
一人当たりダンボールを5個運びます。
結果的に一人が歩く量は、20m×5個=100mとなります。
2人で計200mです。

 

これに対し方法Bは、一個のダンボールを運ぶ時に、
一人が5mの距離を往復するので、10m歩きます。
リレー方式で渡すので、一人が運ぶダンボールは10個になります。
そのため一人が歩く量は10m×10個=100mで、
2人合計で200mです。歩く量はAもBも変わらないのです。

 

ではなぜ、方法Bでは時間がかかるのでしょう?
それはビデオを見てすぐにわかりました。
リレー方式では途中でダンボールを受け渡しします。
この瞬間2人の足が止まります。
この間、ダンボールの位置は変わりません。
10個運びますから、この停止時間が10回発生します。

 

これに対し方法Aは、
2人の足が止まることは一度もありません。
つまり、この10回の受け渡し時間が余分にかかり、
方法Bの生産性を落としているのです。

 

この結果、バケツリレー方式は効率が良いというのは、
単なる先入観でしかないことが判明しました。

 

社長は同じような映像をもう一つ見せてくれました。
それは食器洗いです。
食事後の食器洗いをイメージしてください。
5人分のお皿とお碗を洗うとします。

 

方法Cは、お皿を一枚一枚泡のついたスポンジでこすり、
泡がついたままシンクの隅に置きます。
これを5回続けます。
続いてお碗も同じようにスポンジでこすり、
泡がついたまま隅に置きます。
その後、お皿とお椀を水ですすぎ、
流し台横の籠の中に入れて完了です。

 

方法Dは、まずお皿を1枚、泡のついたスポンジでこすります。
次にそれを水ですすぎ、流し台の横の籠の中に入れます。
これを5回続けます。
続いてお碗も同じように、泡のついたスポンジでこすります。
その後、水ですすいで流し台の横の籠の中に入れます。
これで完了です。

 

スポンジでこする作業と水で流す作業を、別々でやる方法C。
一個一個をスポンジでこすり、そのたびに水ですすぐ方法D。
さて、あなたはどちらの方が速いと思いますか?

 

私は日ごろ方法Cのやり方でやっているので、
方法Cが速いのでは?と予想しました。

 

ところが速かったのは方法D!
なんと20%近くも速く完了したのです。

 

その原因は方法Cのときに発生する、
「一旦流しの隅っこに置く+それを再び取り出す」という作業でした。
方法Cだとこれがお皿とお碗で合計10回発生します。
方法Dにはそれがないのです。

 

この映像は私には大きな衝撃でした。
この二つの比較映像からは、
「まとめてやることは非効率」という結果を示していました。

 

この二つの作業に限らず、仕事でも私生活でも
「まとめてやる」ことはよくあります。
それら全ての「まとめてやる」ことが、
非効率かどうかはわかりません。

 

ただ、まとめて行った方が効率的というのは
思い込みに過ぎない可能性があります。

 

例えばミーティング。
1か月に1度2時間かけて行うのと、
毎日5分行うのでは、毎日の方が時短になる上、
内容が濃くなります。

 

例えば掃除。
週に1度30分時間をかけて行うよりも、
毎日5分行う方が、時短になるかもしれません。

 

ブログやSNSの更新も、毎日行う方が
まとめてやるより効率的かもしれませんね。

 

DXの導入は確かに待ったなしです。
が、その前に日常で行っている作業の中で、
効率化できる点がないか見直してみましょう。

 

日頃当たり前にやっていることを
疑ってみることは難しいことです。
が、「まとめてやる=非効率かも?」という前提で
観察してみれば、何か見つかるかもしれません。

 

生産性向上はこれからを生きる鍵です。
まずは足元から見直してみましょう。

 

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