V字経営研究所

ご相談・お問い合わせ

メールマガジン

小冊子プレゼント

メニューを開く

  • ミッションMission
  • コンサルティングConsulting
    • ビジョン開発コンサルティング
    • 目標達成コンサルティング
    • 新ビジネス・商品開発コンサルティング
    • オンライン社長塾
  • 研修training
    • ハイブリッド15分動画研修
    • 階層別・目的別社員研修
  • 選ばれる理由Reason
    • 当社が選ばれる5つの理由
    • 社名の由来
  • V字研主催講座・セミナーSeminar
    • 募集中のセミナー
    • ビジョン実現コンサルタント認定講座
    • 無敵経営研究会
      • 過去の訪問先と講演者
    • 100年続く経営承継研究会
    • 若鷹経営塾
  • 出版・コラムMedia
  • お客様の声Voice
  • 会社案内Company
  • ご相談・お問合せForm

お知らせ

news

vol.462『2-6-2のどの人財を育成すれば組織は成長するのか?』

2022.03.11

V字研メルマガ

 1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.462

          by V字経営研究所 代表 酒井英之

 

『2-6-2のどの人財を育成すれば組織は成長するのか?』

 

年度末ですね。
弊社には来期の人材育成計画の相談が
いくつも届いています。

 

その中で最も多いのが、
「社員が2-6―2に分かれているが、
全体の組織力を上げるには、
どの層に力を入れるべきか?」という相談です。

 

こうしたご相談をいただく社内には
「会社の業績を考えれば、
トップ2割を伸ばした方が良いのではないか?」という意見と、
「いや、ボトム2割に力を入れ、
全体の底上げを図った方が良いのではないか?」
という意見があります。

 

あなたが教育担当の責任者なら、
どの層に力を入れるでしょうか?

 

コンサルタントを30年以上やってますと、
どこに力を入れば組織全体がグッと成長するか、
その「押しボタン」が見えてきます。
今回はそれがどこにあるかをお伝えします。

 

まずトップ2割ですが、ここに力を入れると
確かに会社の業績は一時的に伸びます。
が、デメリットが2つあります。

 

第1はトップ2割に続くミドル6割との実力差が
開きすぎることです。
すると、ミドル6割の成長が止まってしまい、
社内は「これしかできない」単能工があふれ、
思うような配置転換、異動ができなくなってしまいます。

 

その結果、トップ2割への業績依存度が高くなり、
彼らの活躍の限界が組織の成長の限界化し
安定して長く成長することはできません。

 

第2は、成長したトップ2割がそれ以外の人に、
「なんだ君、こんなこともできないのか」と
高圧的な態度をとるということです。

 

全ての人がそうなるとは限りませんが、
トップ2割の当たりのキツさは、
他の人のモチベーションを下げ、
結果的に組織全体が沈んでしまいます。

 

次に、全体の底上げに向けて
ボトム2 割に注力するという考えですが、
これもあまり得策ではありません。

 

この2割には、一般的に2種類の人がいます。
一つは 「不燃人」と言われる人で、
どれだけ励ましても一向に心に火が点かない人です。

 

不燃人はどんな組織にも出現します。
組織が一体感を持って突き進む時、
一種のカルト教団のような心理状態になります。

 

するとこの雰囲気を嫌い、
「これはちょっと危険だぞ。自分だけは冷静でいよう」と
感じて、無意識的に不燃であることを選択するのです。

 

もう一つが、「消燃人」と呼ばれる人です。
この人は、ネガティブな発言をして、
周囲の人のやる気の火を消してしまう人です。

 

誰かが頑張ろうとすると
「どうせできっこないから、やめたほうがいいよ」
「以前同じことをやってみたけど、上手くいかなかったので
今度もうまくいくはずがないさ」などという人です。

 

人は誰しも、自分なりのセルフイメージを持っています。
そして、日々自分のセルフメージに合わせて行動します。
例えば、アグレッシブなイメージを持っている人は
常に自分をアグレッシブな状態にしようとします。
また、慎重に物事を考えるイメージを持っている人は、
常に慎重に物事を考えようとします。

 

それと同じで、自分に卑屈なイメージを持っている人は、
常に卑屈であろうとします。
消燃人はそういう人ですから、
このイメージを壊さない限り火が点かないのです。

 

よって注力すべきはミドル6割になります。
その6割を「中の上」「中の中」「中の下」のように3層に分けます。
そして、全体のレベルアップを図るために、
「中の上」に注力して育てるようにします。

 

ミドル層の彼らにとって、
トップ2割は、仕事ができて当たり前です。
「彼らは特別だから。我々とはできが違うから」と考え、
どれだけ活躍しようが、自分もああなりたいとは思いません。

 

ところが、同じミドル層が成長すると違います。
中の上が伸びると、一番驚くのは中の中と中の下です。

 

中の上が頑張り、トップ2割に追いつき始めると、
「あれ?何であいつ最近頑張ってるのかな?」と意識します。
そして、それが偶然ではなく実力によるものだとわかると
「自分が置いてかれるのでは」と思い、焦り始めます。

 

そして、中の中と中の下が、
自分達もレベルアップしようと意識し、
勉強会などに積極的に参加します。
こうしてミドル6割はワンランク上のレベルにアップします。

 

また、トップ2割は中の上が追いかけてくると
わかると黙ってはいません。
自分達は常にトップであり続けたいので、
自主的に学習して、スキルアップを図ります。
その結果、トップ2割もワンランク、レベルアップします。

 

こうして中の上が成長すると、トップ2割も
ミドル6割もワンランク上のレベルへとアップします。
ボトムの2割は変わりませんが、
全体の8割が成長するので、組織としての成長するのです。

 

よってどこの育成に注力するのかといえば、
中の上クラスとなります。
中の上クラスが、あなたの会社の
組織力向上の「押しボタン」なのです。

 

なお、社員が少なく分けて開催することが難しい会社では、
全員が公平に研修を受講する形式が取られます。

 

このときは、ファシリテーションのやり方に注意します。
トップ2割ばかりが発言し、
ミドル以下が発言しないようでは、
双方のモチベーションを下げてしまいます。

 

皆が自由に発言できる環境はどう創ればいいのか、
そんなディスカッションの仕方は
このメルマガで、また紹介します。お楽しみに!

 

 

バックナンバー

トラックバックURL: http://vjiken.com/news/wp-trackback.php?p=636

最近の記事

  • 500号記念・無料講演会  のご案内
  • 朝日新聞『ツギノジダイ』に連載第14弾が掲載されました!
  • vol.497「最強寒波の日に考える『安全第一』の正しい伝え方」
  • vol.496「今年、希望に満ちている会社の共通点とは?」
  • vol.495「来年の方針づくりに役立つ社長の占いとは?」
  • vol.494『社員の力で新しい歴史の扉を開く経営』
  • vol.493『ゴリラに学ぶ、オンラインコミュニケーションの限界を打破する方法』
  • vol.492「ジャイアントキリングに学ぶリーダーの仕事とは?」
  • vol.491『Z世代を考える経営用語の定義』
  • vol.490『キムタク信長祭に学ぶ集客の教訓』

カテゴリー

  • お知らせ (47)
  • バックナンバー (150)
  • 最新セミナー (12)
  • 未分類 (2)

アーカイブ

  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月
  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月
  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月
  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
ログイン

Copyright (C) 株式会社 V字経営研究所 All Right Reserved.