vol.433『新規ビジネス開発に向けて~みんなのQ(質問)』

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 1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.433

          by V字経営研究所 代表 酒井英之

 

『新規ビジネス開発に向けて~みんなのQ(質問)』

 

どうやら観客を入れて五輪を開催するようですね。
愛知県知事は「五輪に行かないで」と言っていますね。
まさにダブルバインド。
どうしろというのでしょうか?

 

そんな日本を元気にするために
今の自分にできることを探したら、
それが「新規ビジネス開発セミナー
~あなたの会社の新たな収益事業を発想しよう~」を
開催し、お客様に新規ビジネスの可能性を
見つけていただくことでした。

 

他のテーマであれば、良い話ができる先生は大勢います。
が、このテーマだけは弊社は他の先生よりもお役に立てると思い、
6月15日19時から95分、質疑応答込みで115分
お話しさせていただきました。

 

そこで、セミナー後下記のような新規ビジネスの起ち上げに
関する質問を頂きました。とても良い質問が多いので、
5つを抜粋し、皆様と共有したいと思います。

 

Q1.
「新規ビジネスは、若い人か
自由を感じている人に任せてみようというお話でした。
自由を感じている人とはどんな人でしょうか?」

 

主に子育てを越えて時間的に自由度が広がった女性社員です。
子育て中の女性は、大変に忙しいスケジュールで
毎日仕事をしています。
その間、ずっとやりたくてうずうずしていたことが溜まっています。

 

そして、それが終わった時に感じるエネルギーには
すごいものがあります。
会社はそのようなアグレッシブな女性に期待し、
新規ビジネスや改善を考え挑戦できる機会を創りましょう。
きっと、驚くようなアイデアが出てくるでしょう。

 

 

Q2.
「最後までやりきって成功するプロジェクトと
そうでないプロジェクトとではどんな差があるのでしょうか?」

 

何のために事業を立ち上げるかの目的意識の違いだと思います。
新規ビジネスを始める切っ掛けは、
「面白そう」がほとんどだと思います。

 

ところが、常に壁にぶつかってへこたれる瞬間が訪れます。
この時、「面白そう」だけだと、それが
「思った以上に大変だ」に変わり担当者はすぐに諦めます。

 

ところが「立ち上がった後の世界」が見えていて
「その世界を創りたい!」という公欲を持っていますと、
苦しい時も粘ることができます。
共感してくれる人が必ずいて、仲間も増えます。
大勢が応援してくれるので、いつしか壁を越えられます。

 

最後までやりきれるかどうかは、
「新しい世界を創るのは自分しかいない!」
という使命感があるどうかだと思います。

 

 

Q3.
「現在クラウドファンディングに挑戦しようと
24歳女子に依頼しています。
社長はどこまでコミットしたら良いでしょうか?
「進捗どう?」と急かすのもダメかと思い、遠くから見守っています」

 

クラウドファンディングに挑戦するのは素晴らしいですね。
しかも24歳の女子に任せていて、まさに貴社の希望ですね。

 

成功の秘訣は、クラウドファンディング会社の
コンサルタントのアドバイスに素直に従って準備することです。
例えばマクアケは集まった応援購入額の20%が収益です。
それ以外では儲けない会社なので、
お客様の成功を一生懸命サポートしてくれるはずです。

 

クラファンで成功する秘訣の一つが、
開始から一週間で100万円突破するとです。
100万円を超えると「この商品は今売れている。注目されている」と
ランキング上位に掲載されるようになります。
するとメディア露出が増えます。
その結果、購入者が増えて、数字が徐々に伸びていきます。

 

この初速を出すためには多くの人の協力が必要です。
こういう時こそ経営者の出番です。
クラファン挑むことを社内のお祭りにするのです。

 

最初の一週間で100万円突破する目標を掲げ
友人・知人に連絡し総力を挙げて応援してもらいます。
そして、いざ開示の時にどれぐらいの反応があるか
みんなでサイトを見つめます。
もし100万円をクリアしたら、全員で立ち上がって拍手する。
この機会をそんなイベントに仕立ててみましょう。

 

そうなれば、「この会社で働いていてよかった!」と
長く記憶に残る出来事になるのではないかと思います。
クラファンは、社内の雰囲気づくり、
人間力向上の最高の機会です。

 

 

Q4.自社の優位性というものが、なかなかわかりません。
何かコツ等はありますか?

 

自社の優位性というのは身長のようなものです。
自分では背が伸びたかどうかというのは分かりにくいですよね。
が、傍から見ていると、あの子大きくなったねとすぐわかります。
よって、お客様に「なぜわが社を選んでいただいているのですか?」と
尋ねるのが一番の近道だと思います。

 

また次のテーマで社内ディスカッションしてみてください。

 

「自社の商品・サービスを買うかどうか検討するとき、
お客様にどのような判断基準をお伝えすると、
購入しやすくなりますか?」

 

例えば、この回答が「納期を比べてみてください」と言うことが
判断基準になるだとすれば、「納期」が自社の強みになります。

 

 

Q5.
「新規事業にかける企業の投資額はどれくらいが妥当なのでしょうか。
売上や利益の~% など考え方はありますでしょうか?」

 

決まりきった法則があるわけではありませんが、
私のクライアントの中には経常利益の50%を
新規事業に投資すると決めている社長がいます。

 

新規事業は片手間でできるものではありません。
片手間な気持ちで始めると、
壁にぶつかって「即撤退」となるので
事業が立ち上がらないのです。

 

ところが、その社長曰く
「背骨ひびを入れるぐらいの覚悟を持って取り組む」と
逃げる選択肢がなくなり、成功するのです。

 

近年、ソフトウェアなどはアジャイル型で
開発することが多いです。
これは同時に2~4つ程度の商品を立ち上げて、
試作→市場テスト→試作→市場テストを繰り返し
徐々に製品化していく方法です。

 

このうちいくつか商品は壁にぶつかって
諦めざるを得ませんが、最後に残った商品がヒットすれば
全ての試作にかかったコストを回収することができます。
ユニクロの柳井さんの「1勝9敗」と同じ考え方です。
1勝すればビジネスを成功するという考え方の実践です。

 

このやり方ですと複数の商品を同時に作るので
それだけのコストはかかります。
ただ、現在は3 D プリンターで試作品を作ることができますから、
以前に比べ開発段階での評価は、短期間・低コストで
得やすくなっています。

 

このように複数事業から成功の確率が高いものだけを
選んでいくという仕組みで使えば、
失敗のリスクは小さく抑えることができるでしょう。

 

 

このほかにも多くの質問を頂きました。
熱心にご参加いただきありがとうございました。

 

本セミナーは大変好評でしたので、
同じ内容で第2弾を開催します。


7月14日水曜日 1500~1700(zoom)
前回、時間が合わずに参加できなかった方も
もし時間が許すようであれば、ご参加ください。


https://peraichi.com/landing_pages/view/kv3b1