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vol.403『社員を大切にする会社はなぜ強いのか?』

2020.09.11

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 1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.403

          by V字経営研究所 代表 酒井英之

 

『社員を大切にする会社はなぜ強いのか?』

 

若干涼しくなってきましたが、
荒れた天気が続いていますね。
7日に九州を縦断した超大型台風の影響が
未だに続いています。

 

今回の台風は、史上最大級と言われていました。
被害が小さくて済んだのは、
影響を予測し、誰もが適切なタイミングで
適切な準備をしたからだと思います。

 

例えば、九州のある中小企業では4日の時点で社員に
「自分と家族全員の安全を確保するよう
避難したい人は九州以外のエリアに、
家族全員で避難して構わない。
費用はみんな会社が負担する」との
避難勧告を出しました。

 

実際に避難するかしないかは社員の任意ですが、
この勧告には社員もきっとびっくりしたことでしょう。
しかもこのような勧告を出した中小企業は
一社だけではありません。複数あります。
社長の、社員を大切に思う気持ちの表れですね。

 

8月20日のカンブリア宮殿に、
星野リゾートの星野社長が出ていました。
星野リゾートはコロナ禍の影響を直接受ける業態ですが、
村上龍の「従業員の解雇はしないのですか?」との質問に
「全く考えてない」と答えていました。

 

なぜなら、コロナ禍からの回復期になって
改めて人を採用し、それから教育していては
その回復期に良いサービスの提供ができないからです。

 

コロナ禍の影響を最小限に抑えるには、
回復期の需要をいち早く取り込む必要があります。
そのため、雇用調整助成金をいただきながら、
雇用を維持しているとのことでした。

 

こうした社長の姿勢に、従業員は安堵するとともに、
心強く思っていることでしょう。
なぜなら、星野リゾートで働く社員の多くは
一度倒産しかかったホテルや旅館の人たちだからです。

 

リストラのリスクを一度経験しているので、
不況が来れば、人一倍リスクを感じるはずです。
そんな時に社長からこのような発信があると
救われた気になると思います。

 

そして、回復期にはもっと良いサービスをして
お客様に喜んでいただこうと
前向きな気持ちを強くするでしょう。

 

星野リゾートが倒産寸前のホテルや旅館を
立て直すV字回復の方法はボトムアップです。
ミドル陣が再生の方向性=コンセプトを決定します。
それを受けて、どんなサービスを開発・提供したら
お客様に感動していただけるか、
社員たち自身でそれを考えて実践します。

 

つまりV字回復の過程で、
自分の出したアイデアと行動が、お客様の笑顔を創る。
そんな自己実現を幾度も経験します。
ゆえに星野リゾートで働く社員たちは、誰もが楽しそうです。
だからリピーターは訪れるたびに新鮮な気持ちになり、
新たな体験ができるのです。

 

番組では、星野リゾートは今後マイクロツーリズムから
再スタートすると言っていました。
近場の旅行体験です。
これも長距離移動が制約される中で、
現場から出たアイデアでした。

 

そうしたこともあっても、村上龍が番組の最後を
こんなコラムで締めくくっていました。

 

「星野さんはマイクロツーリズムからはじめると言う。
東京の場合、三越の歴史を訪ねる、船で夜景を楽しむなど、
そんなことを、真面目に考えている。
すべてはそこから始まる、というわけだ。
いずれにしろ、星野リゾートは潰れない気がする。
逆に、これを機に成長しそうな気もするから不思議だ」

 

星野さんの座右の銘は侃々諤々(カンカンガクガク)です。
「言いたいことを言いたいときに言いたい人に直接言う」
という意味ですが、トップの想いとボトムアップの力で
それまでの自分たちをどんどん上書きし、
新しくしていく会社には、村上龍が感じたように、
草の根の強さがあります。雑草魂かも知れません。

 

その強さを生み出しているのは、
何よりも社長が今いる社員を大切にする姿勢です。
日本に長寿企業が多いのも、
過去何度もこういう危機においてリストラを躊躇し、
社員を大切にしてきた社長が多いからでしょう。

 

ピンチの時、社員は決して下ばかりを
向いているわけではありません。
戦後、日本人は逞しく生き抜いたように、
「これからきっと良くなる」という予感があれば、
社員はどんな危機の中にあっても
ホウレン草を食べたポパイのように逞しくなります。

 

社員はキッカケを待っています。
その力を信じ、今日も社員一人ひとりに声がけしましょう。

 

 

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