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vol.372『逆境を跳ね返すリーンスタートアップとは』

2020.01.24



2020/01/24

V字研メルマガ

 1回3分「ヘコタレをチカラに」vol.372

 by V字経営研究所 代表 酒井英之

『逆境を跳ね返すリーンスタートアップとは』

 

今年の経済見通しが各所で発表されていますね。
見通しの内容はどれも同じで、
この先景気はどんどん悪くなるということでした。

 

逆流の中を泳ぐと、筋力は確実にアップします。
見通しの悪い年は贅肉を絞り、
自社を磨き上げる一年と位置づけましょう!

 

実際に、イノベーションは逆流を泳ぐ時に生まれます。
従来やっていたことがうまくいかないから、
何かを変えなきゃいけないと必死になる。
ピンチこそ、イノベーションの最大の母です。

 

このメルマガでは、タイトルの通り、
「へこたれた時、そこからが本当のあなた」をテーマに
多くのイノベーション事例を紹介してきました。

 

今回、またまた素晴らしい事例に出会いました。

 

大阪の船場にある、平安伸銅工業株式会社です。
同社は、自社では商品企画と販売を担い、
製造は外部に委託するファブレスメーカーです。
https://www.heianshindo.co.jp/

 

主力商品はホームセンター等で売られている「突っ張り棒」。
皆さんの家でも使われているかもしれませんね。

 

同社の設立は昭和52年。
最盛期には50億円の売上がありました。
が、今から5年前には売上が14億円にまで落ち込みました。

 

「突っ張り棒」は今や100円ショップでも売られている商品です。
主力商品がコモディティ化してしまい、
値段を下げても売れない泥沼に陥ってしまったからです。

 

この事態をなんとかしようと立ち上がったのが、
前社長の三女で、このタイミングで三代目社長に就任した
竹内香予子さんです。当時30歳。
彼女は社員数十人の会社を立て直すには、
新たな商品を作るしかないと考えました。

 

このとき彼女が獲った方法が「リーンスタートアップ」。

 

リーンスタートアップとは、
まず新商品・サービスの案をいくつも企画します。

それを、優先順位をつけて順番にトライしていきます。
ただし、予めひとつの企画に投下する資源と
撤退基準を決めておきます。
トライしてエラーしたら、その時点で撤退。
そして、次の企画にスイッチします。
その結果、うまくいったものだけが残るというやり方です。

 

竹内社長が最初に取り組んだのは、
「思い出BOX」とネーミングした思い出を収納しておくための
専用の箱の企画販売でした。
同社のユーザーの声を元に作ったのですが、
EC で販売したところ、3か月間で量販できる目処が立たず、
100個つくっただけで撤退しました。

 

次に社内のデザイナーを使い、
他社商品を、自社の提携工場で
より安く作って売れないかに挑戦しました。
しかし、採算が取れないことがわかり撤退しました。

 

さらにいくつかの事業に取り組みましたが撤退。
その結果、同社はついにヒット商品を生み出します。

それが、主力取引先である DIY 市場に特化した
インテリアパーツのLABRICO(ラブリコ)です。
これは突っ張り棒を使った
インテリアという新しい価値の提案です。
百聞は一見に如かず。下記の同社サイトをご覧ください。
https://www.heianshindo.co.jp/f/store


この商品は、初年度7000万円、
2年目3億円、3年目5億円と順調に成長しました。
その結果、今年は売上が30億円に到達する見込みだと言います。
見事な V 字回復ですね。

 

まさにリーンスタートアップ大成功、ですが
これだけトライ&エラーを重ねられたのは、
竹内社長がその資金を、自らが捻出したからだと言います。

 

若い後継社長が新しいことを始めるときに、
一番厄介なのは周囲のベテラン社員の陰口です。

 

やる前から「そんな無駄なことやって、
会社が傾いたらどうするんだ」
仮に失敗すると「自分の道楽に会社の金を使って、
放蕩息子(娘)」と呼ばれてしまうことです。

 

そのようなプレッシャーを乗り切ったのは竹内社長が、
商品企画に統括する責任を、自ら捻出ししたことです。

 

社長に就任する前、竹内社長は経理の担当者でした。
そして、何もかもがどんぶり勘定で、
必要以上の値引販売を繰り返す担当者たちを見て、
「これはおかしい」と気が付いたのです。

 

そこで、一軒一軒お客様を回り、
取引条件を見直していただけないかお願いをしました。
その結果、年間7000万のキャッシュを
確保することができたのです。

 

社長となった彼女は、このお金を 新商品開発に当てました。
「自分たちが生み出したお金だから、
自分たちの未来のために積極的に投資する」
そう宣言して取り組んだため、
批判を恐れず堂々と取り組むことができたのです。

 

不況期は、商品企画だけでなく、
資金調達も体験できるチャンスです。

 

竹内社長は「いい人財を材用できる会社になるには
社長である自分のレベルを上げ続けるしかない」と言います。
その高みを目指して、
今年をトライ&エラーを繰り返す一年にしましょう。

 



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