<NEWS~クラウドファンディングはこんなにすごい!>
ビジョンづくりや新商品開発お手伝いさせていただき、
弊社ホームページの『お客様の声』欄にも
ご登場いただいた(株)コーワ。
https://vjiken.com/voice/hattori.html
同社は掃除機のブラシメーカー。
そんな同社が今回開発したのは、なんと「ほうきとチリトリ」。
それをマクアケで展開したところ放送前時点で1400万円を突破!
その売れ行きがTV局の目に留まり、
23日の『がっちりマンデー』に登場!
服部社長や開発者のプレゼン効果で現在は3300万円にまで急成長!
サポーターは5000人超。
掃除機メーカーが作る魔法の「ほうき」と「チリトリ」は、
なんと「ひと掃きで完結」の凄さです。
ネーミングも秀逸『ワンストローク』。
売れる商品を研究している人は、是非、チェックしてみてください。
https://www.makuake.com/project/one_stroke/
V字研メルマガ
1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.430
by V字経営研究所 代表 酒井英之
『奇跡を起こす会社の条件』
日本のウォーレン・バフェットと呼ばれる
投資家で、元竹田製菓社長の故・竹松和平さんは、
雑誌『致知』のインタビューに
「奇跡を起こす会社」について次のように語っています。
「株価が5年で10倍になるような
奇跡を起こせる会社とはどういう会社かというと、
それは常識ではないんです。
世の中を幸せにしようという正しい目的があって、
ワクワク、楽しく、一生懸命やっていれば奇跡は起こるんです。
そして株価が3倍、10倍になってくると、
どんどん情報が入ってくる。必要なものが集まってくる。
ところが、その奇跡は管理するとなくなるんですね。
個人の評価がどうだとか、報告書や領収書を出せとか
なんとかばっかり言っていると奇跡が消えるんです。
天とつながるから奇跡は起こるわけで、
人間とつながったら消えてしまうのです」。
この言葉を読みながら、
今回の東京五輪について考えてみました。
五輪は人類の奇跡です。戦争を何度も繰り返しきた人類は、
戦争のない平和な世の中をつくりたいと願ってきました。
それは「奇跡」を望むようなものでしたが、
その象徴たるビジョンの一つが、五輪でした。
そのため、五輪が嫌いだという人、
無関心な人はまずいないでしょう。
しかしながら、今回の東京五輪は「人類の奇跡」と呼ぶには、
相当無理なものになってしまっています。
例えば、報道されているように、
「選手は原則毎日、関係者は数日おきに
抗原検査などが義務付けられ、
移動先も競技会場や練習場に限られる。
規則を定めた「プレーブック」には
「観客席には行けません」
「公共交通機関を使ってはいけません」
「観光地、レストラン、バー、ジムに行ってはいけません」と、
あらゆる禁止事項が並んでいる。
おまけに違反した場合は、
資格が?奪される可能性もある」
このように管理された環境下では、
竹田和平さんの言う「天とつながっている」ではなく
「人間とつながって」しまい、
奇跡の芽が摘み取られてしまうと思います。
スポーツの醍醐味は、何も試合ばかりではありません。
日韓ワールドカップの時は、
大分にカメルーンの選手達がキャンプをし
地元の人たちと交流し続ける「奇跡」が生まれました。
https://www.sankei.com/region/news/180924/rgn1809240005-n1.html
ラグビーのワールドカップの時は
台風19号の影響で釜石での試合は中止になりました。
が、出場予定だったカナダの選手たちが
その後処理をボランティアとして手伝い、話題となりました。
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g00782/
勝った、負けただけであれば、
どこの国でやろうが中継を見れば感動できます。
が、選手と地元民の現地交流によるヒューマニズムの気づきは
開催国ならではのものです。
長野五輪の時、私は現地に通い、
街歩き、外国人とそれをおもてなしする
長野県人を多く見かけました。
とりわけ、善光寺の門前町では
時計屋さんがスイスという国を紹介し、
蟹料理のレストランはロシアを紹介し、
写真屋さんがドイツを紹介し、
仏壇屋さんがイスラエルを紹介する
ミニパビリオンのようになっていたのには驚きました。
これは、一店一国運動という運動で、
各商店が、取扱商品と関係性の深い国を紹介する
情報発信基地の役割を果たしていたのです。
こうした企画が東京五輪で
予定されているのか私には分かりませんが、
上記のように人流を制限すれば、
開催国ならではの五輪の魅力が失われてしまうでしょう。
これは経営でも同じです。
企業が経営ビジョンを掲げて突き進むとき、
大切なことが3つあるといわれています。
第1は、そのビジョンに社員がワクワクしていること。
第2は、そのビジョン実現に向けた、独自の仕組みがあること。
第3は、得られた収益が再投資され、持続的に成長できること。
しかしながら、この「第1の条件」を満たすことなく、
それでも「第2,第3条件」が可能だとしたらどうでしょう?
例えば売上を10倍にするぞと社長が息巻いていているのに、
「何のための10倍か」を社員が全く理解できていないケースです。
その会社の社員は、10倍の文字に
馬車馬のように働かされる自分の姿を連想し、
やらされ感一杯になってしまうでしょう。
3つの条件の中でも、特に第1が大事なのです。
私たちは経営者です。
国や、五輪という平和の祭典に依存して
ワクワクさせてもらおうと思うのではなく、
自分たちで自分たちにしかできないワクワクを
見つけていきましょう。
そして数年先にそのワクワクで、全社員が
涙するような感動を楽しみに、
多くのアスリートたちがそうであるように
今日1日を全力で生きていきましょう。
V字研メルマガ
1回3分「ヘコタレをチカラに」 vol.429
by V字経営研究所 代表 酒井英之
『ワクチン行列に学ぶ誰が社内研修を受講するべきか?』
ワクチン接種の予約で混乱が生じていますね。
「電話が繋がらない」「長蛇の行列」など、
高齢者の皆さんは大変な思いをされています。
河野担当大臣は、「完全に僕の失敗」と陳謝しました。
非常時なのに平時と同じ対応したことが
混乱の原因だという見解を示しました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA12EU60S1A510C2000000/
この答弁を聞きながら、人が殺到するケースでの
予約システムの進化を振り返ってみました。
テーマパークで見てみましょう。
ディズニーランドは、入場者の平等性を重んじる姿勢を
創業当初から貫いています。
入場は、とにかく早い者勝ちです。
そのため人気のアトラクションの前は
いつも長蛇の列となります。
「自分は偉い特別な人だから、先にしろ」とか
「金をたくさん払うから先にしろ」という主張は、
ディズニーランドでは一切通じません。
それが通じるのは、ユニバーサルスタジオです。
ユニバは、並ばずに乗れる特別なチケットを前売りしています。
「ユニバーサルエクスプレス」と言います。
4枚綴りと7枚綴りのセットになっていて結構高額ですが、
コロナ前は、アジア系インバウンドに大変人気がありました。
これが売り出されたこきは「さすが大阪、
行列の問題も金で解決するんや」と感心しました。
そんな中、最近主流になってきている予約システムは、
特定時間あたりの入場者数決めておき、
何時から何時までの間に来場いただくかを
本人が予約の段階で選ぶというものです。
わかりやすいのは、ホテルの朝食です。
「朝食を何時にとりますか?」と
チェックインの時に聞かれた経験をお持ちの方も
多いでしょう。
6:30から朝食が始まる場合、
6:30~、6:45~、7:00~、7:15~、
というように、15分刻みで希望時間を聞きます。
利用者は、自分の都合のいい時間を指定します。
もし、7:00~を希望しても、すでにその時間が
予約されていたら、別の時間帯の利用を勧められます。
その結果、朝食会場での密を避けることができるのです。
この仕組みは、近年アプリ化され、水族館や展覧会など
多くの施設で採用され、三密回避の一助になっています。
このホテル朝食の仕組みを、ワクチン接種の仕組みに
使えなかったのかな?と思うと残念です。
今回の学習を生かし、一般人のワクチン接種が始まる段階では
こうした仕組みが使われることが理想ですね。
このような予約システムの進化を考えているうちに、
この進化は企業内研修の仕組みの進化と同じだと気づきました。
かつての社内研修は、
「あまねく平等」の精神で、全員受講が大原則でした。
これは「みんな同じ扱い」の、ディズニーランド方式です。
しかし、今から20年数年前から
研修を受講するのは「社内の特定の選抜者のみ」に変わりました。
有能な人材を、ハイパフォーマーへと育てるためです。
これは、「できる人を特別扱いする」の、ユニバ方式といえます。
そうした中、最近増えてきているのが、アラカルト型の研修です。
研修のメニューが予め多数提示されていて、
「一定期間内に自分が受けたい研修を、
自分で選んで受けてください」というスタイルです。
何を選ぶかは、本人次第。
これは、「自分で選択する」朝食レストラン方式といえます。
そして今、このアラカルト型の研修に、
弊社のオンライン動画研修がよく使われています。
https://vjiken.com/online/
コンテンツは「リーダーシップ」「目標達成」
「ファシリテーション」などリーダー向けのスキルのほか
「タイムマネージメント」「承認」
「プレゼンテーションのやり方」など
一般社員向けのスキルもあります。
全部で40講座あり、1回の受講時間は15分。
受講者は好きな時に、自分のパソコンや
会議室でモニターに映して受講できます。
見ていただくのは録画された動画ですが、
一般のオンライン研修と違い、受講生には
現場実践後に実践レポートを出していただきます。
それに上司と、弊社の担当者が
コメントをお返しする仕組みになっています。
研修はただ受講しただけでは、エンタメでしかありません。
学んだことを現場で実践してこそ価値があります。
そこで、必ずフィードバックが得られる仕組みをつくり、
受講生の実践と成長を担保しているのです。
ご採用いただいた企業には、
このフィードバックの仕組みにより大変好評を頂いています。
とりわけ社員一人ひとりのレポートと、
その上司がコメントをフィードバックするのを見るのが
楽しみだという社長に喜んで頂いています。
これまで研修の成果は社長にとって見え辛いでした。
「成長と上司-部下のやり取りが見えるのがいい」というのです。
ディズニーリゾートがユニバーサルスタジオのやり方を
決して真似しないように、
予約の取り方(顧客の選び方)は企業文化の一つです。
研修もまた同じです。研修の実施とコンテンツの選定、
受講者の選び方は、企業文化のひとつです。
社員がたくましく育っていく姿も見るのは、
経営の醍醐味のひとつです。
自社に合った受講生の選び方を考えてみましょう。
そして、社員とその上司が成長する姿を楽しみにしましょう。