第7期 第4例会 2025年9月9日(火) 東海バネ工業株式会社様(兵庫県豊岡市)
類まれなるビジネスモデルの神髄に迫る
無敵経営研究会第4例会では、兵庫県豊岡市の東海バネ工業(株)を見学しました。
同社は「言い値で買ってもらっているバネメーカー」。
多品種微量で納期遵守率99.9%。
そのビジネスモデルの独自性から中小企業でありながらポーター賞を受賞。
さらに負け続けのような人生を送ってきた職人を誇りが持てる「カッコいい職人」に変えたいと資格取得支援、人事考課、待遇などの面で愛情あふれる経営を展開。
22年には「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で中小企業長官賞を受賞しています。
この日は、それこそ血の滲むような想いでこのビジネスモデルを創られた、渡辺良機前社長(現顧問)の講演を拝聴。
その後バネ工場と人財育成道場「啓匠館」を見学させて頂きました。

渡辺良機前社長(現顧問)の熱い思いが伝わる講演

夏目 直一社長の胸を熱くするエピソードもお聴きすることができました

資格を持った職人さんだけができる作業があります

ここに手形を残すことが目標であり励みになります

こうした職人を大切に思う制度が整っています

参加者の質問にも丁寧に答えていただきました

最後に感謝状をお渡ししました

姫路駅から豊岡までのバス旅行
帰りのバスの中で、参加者全員に、「気がついたこと」「実施してみたいこと」を発表していただきました。
それがとってもためになったので、ここにメモしておきます。
- 多品種微量、単品生産は受注から納品まで一貫して行う体制が必要
- 顧問が入社するときに在庫回転率を見て「この会社、継ぐのヤバイ」と見抜いたところが凄い
- 欧州視察などで同じ話を聴いて気づくかどうかの違いはその時々の思いの違い。思いの深さが気づきの多さにつながる
- 渡辺顧問はじめ皆様の細かな気配り力に感動。ウエルカムボードはじめ到着した時にそれを感じた
- 「無敵」のネーミングをここまでイジラレタのは初めて。「ようこそ豊岡へ」ではなく、私たちだけの、私たちのための歓迎のあいさつを社長も顧問もしてくれた。その気配りに感動
- 顧問はわざわざお住まいのある奈良から遠路このために来てくださった。その心意気に感動。
- 工場の2Sが素晴らしい。道具も取り出しやすい。床もピカピカだ。うちもそうしたい
- 当社も職人が多くいるが、できる職人に憧れて自分の腕を磨いていこうとする仕組みをつくりたい
- 啓匠館のたたずまいに感動した。手形のプレートが凄いが、あれをどこに飾るかが大切でレンガ造りのあの建物の中にあるのでなお価値が上がる
- 職人が私たちの見学に合わせて工程を組んでハイライトを見せてくれた。危険な作業に誇りを持って取り組んでいるのがよくわかった
- 「負け続けの人生を歩んでいる社員をカッコいい職人にしたい」という言葉があった。わが社の職人も負け続けのようなので、カッコよく誇りが持てるようにしたい
- 早く作る、安く作るための機械は入れてはいけない。そうしたぶれない軸に感動した
- 納期回答、見積回答に、時限性を持ってやっている点が素晴らしい。当社も見習いたい
- お客様が見に来たくなるような、情報発信力のあるホームページにしたい
- 司会をされた女性に「仕事が楽しい?」と尋ねたら楽しいと応えていた。自分の創意工夫が成果につながった時に特に嬉しいと語っていた。若い人が活躍できる会社にしたい
- 社長は社員との個別面談を年3回やっていた。私も以前はやっていたが最近おざなりにしていたと気づいた。早速再開したい
- 当社の社長も家族構成を全部覚えていて声がけしてくれる。とてもありがたい。
- 「部下が思ったように動いてくれない」と伝えたら、顧問から「お前が本気でないからや!」と叱られた。顧問から本気であることに大切さを学んだ
- 現社長の入社に至る話には感動した。元請企業にとっても下請け企業は社員と同様にコスト(カットする対象)ではなく利益(守り高めていく対象)なのだと痛感した
- 弁護士の業界も「あれもこれもやる」より解決課題を絞った専門特化の量産化が進んでいるが、私は「あれもこれも」でお客様に寄り添うスタイルを続けたい
- インナーブランディングは「誇りと自信」をどう持たせるかだとわかった
- わが社もニッチでリッチな市場にアプローチして、リッチな仕事をする戦略を続けていきたい
- 顧問は欧州視察の後、報告会を開催された。私も帰社したら報告会を開催したい。
渡辺顧問、夏目社長、坪口専務、豊岡神美台工場の皆さま、
多くの気づきをありがとうございました。
心から感謝申し上げます。



